個人セラピー/個人分析/教育分析について
心理臨床家の訓練の一環として「教育分析」が挙げられることがあります。これは、臨床家自身が自ら心理療法を受けることを指します。
海外では一般的に training analysis や personal analysis、personal therapy と呼ばれています。私が学んだアプローチでは personal analysis という言葉が用いられていたため、私は「教育分析」よりも「個人分析」や「個人セラピー」といった呼び方に馴染みがあります。
現在の日本では、個人セラピーを経験している臨床家はまだ多くない印象があります。しかし、私にとってこの体験は、自分自身と向き合う機会であると同時に、心理療法とはどのような営みであり、セラピストがクライエントにどのような影響を及ぼしうるのかを理解する上で、非常に意義深いものでした。
どのアプローチや学派であっても、一度は個人セラピーを経験されることをおすすめします。半年や一年といった比較的短い期間であっても、得られるものはきっとあるはずです。関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。